プロポーズに「つげ櫛」の贈り物を。【日本文化・結婚】


【結婚申込の贈り物としての「つげ櫛」】

江戸時代

男性から結婚の申し込み(プロポーズ)をする際に、「つげ櫛」を贈る習慣がありました。

現代では、櫛(くし)の贈り物は語呂合わせから「苦(く)」「死(し)」を連想して縁起が悪いと思われるかもしれませんが、「結婚生活は苦しい事も辛い事も多いが、死ぬまで一緒に寄り添いながら生きていこう」と言う意味合いを込めて贈っていました。

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【つげ櫛とはどんな物?】

「つげ櫛」の材料である「ツゲ」は、常緑樹で木目が細かく緻密で丈夫、尚且つ加工しやすい事から伝統工芸の材料として古くから親しまれてきました。

椿油を染み込ませた「つげ櫛」を使い続けると、髪の毛が艶やかにうるおってくるのが最大の特徴で、古くから女性に愛されてきたんです。

静電気が起きず、滑らかな肌触り、天然素材だからこそどなたにでも使用できる品物となっています。

現代においても服装の趣味や性格など関係なく、どなたにでも喜ばれる一点ですので贈り物としてとてもお勧めします。

【京都のつげ櫛専門店】

私は新婚旅行で京都に行きました。

「京  つげ櫛専門店」と言えば、老舗の「十三や」さんです。ここで「つげ櫛」を購入する事が目的の一つでした。

櫛専門店では名前に「13」と付く事が多い様で、「苦」と「死」では縁起が悪いので9+4で「13」と言うことからよく使われる様です。

女性にとって髪は命と言っても過言ではありません。

その髪をいつまでも大切に扱う事に対して少しでも役に立てれるのであれば、とても喜ばれる贈り物になるでしょう。

興味を持たれたらこちらからご覧ください。

天然つげ櫛

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【つげ櫛の手入れ方法】

先述した通り定期的に椿油を染み込ませる事で、髪に艶やうるおいをもたらすなどの「つげ櫛効果」ですが、手入れをしないで放置すると櫛の間にホコリや汚れが堆積してしまいますし、つげ櫛効果も徐々に無くなってきます。

ですのでここで、簡単にお手入れの方法をご説明します。

お手入れ周期:月に1回程度

用意する物:椿油、歯ブラシ(やわらかタイプ)、皿、キッチンペーパー、サランラップ

①つげ櫛の全体に椿油を塗る

歯ブラシを使って、椿油を櫛の間にもきちんと塗ります。

②少し放置してから歯ブラシで汚れを落とす

大体10分~20分放置して、汚れが浮いてきたら歯ブラシで優しくこすります。

特に櫛の間は汚れていますので、ホコリや汚れを掻き出す様にしましょう。

③キッチンペーパーでふき取り、椿油を一晩浸透させる

汚れを拭き取ったあと、つげ櫛をサランラップに乗せて椿油を再度全体に塗ります。

サランラップで全体を包んで一晩浸け置きします。

④完成

最後は、キッチンペーパーで拭き上げて表面が乾くまで3時間ほど放置すれば使用可能です。

これで、汚れたつげ櫛も完全復活です。

つげ櫛が好きになると、これらのメンテナンスも面倒と思わず楽しめる様になりますよ。

お手入れ方法のポイント(おさらい)

  • 手入れの周期は「月1回」が目安
  • 椿油は多種あるがどこのメーカーでもOK
  • 歯ブラシは「やわらかい 極細タイプ」がおススメ

注意事項
※水やお湯で洗うのは絶対ダメ(光沢が無くなり、櫛の反りや歪みの原因になる)
※オリーブオイルでも良いが、使い続けるとオリーブオイルの緑色にうっすらと染まることがある
※時間が無い場合は、少量の椿油をティッシュなどを使って拭くだけでもOK

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【さいごに】

私も結婚した際に、「一生物として大事に使って貰いたい」と言う気持ちも込めて妻に贈りました。

直接なプロポーズが出来ない場合でも、「一生を共にしたい」と言う意思表示が出来ます。

これからご結婚される方は是非、お嫁さんを想って結婚祝いに「つげ櫛」を贈るととても喜ばれると思いますよ^^

 椿油


夫婦円満の秘訣は「感謝の気持ちを忘れない」
です。ご一緒に椿油もどうぞ。

関連記事:贈り物としての包丁の魅力【日本文化・結婚】

 

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