【和風防寒着「丹前」】
「丹前(たんぜん)」をご存知ですか?
厚く綿を入れた長着で、日本で古くから防寒用として親しまれてきました。
地方によっては「どてら」とも呼ばれています。
長着の「丹前」に対して、羽織風の腰あたりまでの「綿入れ袢纏(はんてん)」もあります。
暖房設備が整い西洋文化が広がった事で需要が減りつつも愛好家は多く、今現在も着物店やインターネットでも購入が可能です。
私も学生時代は「綿入り袢纏」を着ており、社会人になってからは「丹前」をずーっと愛用してきました。今現在も冬場においては丹前と湯たんぽを愛用しています。
丹前には綿抜き・綿+ポリエステル・綿100% などと種類があるのですが、綿100%が一番重いです。重さに対して暖かさも感じられ、特に冬場凍える東北・北海道などでは重い方が人気があります。
勿論、綿の量が多くなるにつれて金額も上がっていきます。
ちなみに、私の愛用長丹前はこちら↓↓↓
綿100%で、掛布団を着ている感覚です。
※重いのが良い!私はぐっすり寝れます。
頻繁に洗うモノでもないですし、首の襟元が汚れることが気になる場合は「襟周りの黒い部分」に上から薄手の生地や手ぬぐいなどをしつけ糸で簡単に縫い付けたりもします。
1ヵ月や1シーズン使って、生地を剥がして洗って付け替えると言うように祖母から教わりました。(写真は剥がしている状態)
ストーブの設定温度を抑えることで暖房費の節約にも繋がりますし、「丹前・袢纏」を着てコタツに入りながらミカンを食べるのは冬場の楽しみの1つですね。
部屋着として浴衣を着て、冬場には上に丹前を羽織れば尚一層「和」を感じる事が出来ますよ。
スポンサーリンク
【現在人気上昇中】
「和物・和風・和装」が好きな方も多く、浴衣・着物ブームに合わせて「丹前・袢纏」の人気もじわじわと出てきています。
特に日常的に室内着として着る「丹前・袢纏」は、パジャマの上から着るだけでも和装気分を味わえることから手始めに生活に和を取り入れたい方や海外の方からも大変人気なんです。
大学の寮生や、演劇の舞台衣装などでは以前から根強い人気がありました。陶芸・盆栽などが好きで甚平を着ていらっしゃる方も、冬場には綿入り袢纏を着ている場合が多いですね。
基本的に長丹前は男性用となり、女性には赤色や橙色などの綿入り袢纏が人気です。
腰帯(丹前帯)は別売りの場合がありますのでご購入の際は確認し、一緒に取り寄せる事をおススメします。
腰帯だけを購入する場合は、メール便で郵送もできます。
こちらからご覧ください。
宮田織物:長丹前
《素材》綿 100%
【Amazon】
国産 久留米手作り長丹前
《素材》綿 100%
【Amazon】
久留米手作り大判袢纏
《素材》綿 100%
【Amazon】
スポンサーリンク
【お手入れ方法の紹介】
先述した通り、襟元に手ぬぐいなどの生地を縫い付けて汚れたら洗い替える他に、いざ着ようと押し入れから出したらカビ臭かった時など、1シーズンおいて使い始めに全体を洗う際のお手入れ方法をご紹介します。
基本的には「手洗い」をおススメしております。
①たたんで水またはぬるま湯に浸ける
②優しく押し洗いをする
③洗剤を使用する場合は「中性洗剤」
④洗剤を使用した場合は、「すすぎ」をしっかり行う
⑤漂白剤は絶対に使用禁止
⑥洗濯機で脱水
※初めから洗濯機を使用する場合は「洗濯ネット」に入れて「手洗いモード」で行う
⑦生地を傷める為、乾燥機はなるべく使用しない方が良いです。
⑧優しく伸ばして形を整えてから干す
洗濯をすると、中綿がふっくらモコモコとなってとても気持ちいいですよ^^
スポンサーリンク
【さいごに】
今回は和風防寒着「丹前・袢纏」をご紹介させて頂きました。
今まで知らなかった方や、和物などに興味がある方に良い情報として伝えられていれば幸いです。
着物とまでいかなくとも、浴衣や丹前などを軽く着るだけでも「和の感じ」に浸れるんですよね。
日常において和のある暮らしがしたい方にも是非お勧めです。宜しくお願いします。
これからも、私が好きな物なども含めて紹介しますのでお楽しみに。
【併せて読みたい】
関連記事:伝承鍛冶製法/和式ナイフ/海外からも注目される「肥後守(ひごのかみ)」の紹介【和のある暮らし】
戦前戦後の時代に生きた生活の必需品として、和式ナイフ「肥後守(ひごのかみ)」をご紹介しています。
是非併せてご覧ください^^
江戸時代からの風習はこちらから
おススメ記事:プロポーズに「つげ櫛」の贈り物を。【日本文化・結婚】
おススメ記事:贈り物としての包丁の魅力【日本文化・結婚】
↑↑ブログランキングに参加しています。
記事読んだで応援ポチ宜しくお願い致します^^)
スポンサーリンク